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ザ・プレデター

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 新しいネタがもはやない

 70/100

 

あらすじ

  1987年の1作目公開以来、世界中に多くのファンを生み出した「プレデター」シリーズの正統続編として製作されたSFアクション。

 

 驚異的な格闘センスや戦闘能力、そして侍を彷彿とさせる武士道を持ち合わせる戦闘種族プレデターと人類の戦いを描く。

 

 元特殊部隊員の傭兵クイン・マッケナは、メキシコのジャングルに墜落した宇宙船と、その船に乗っていたプレデターを目撃。

 

 プレデターの存在を隠匿しようとする政府に拘束されてしまう。

 

 クインは、墜落現場から持ち帰っていたプレデターのマスクと装置を自宅に送り届けていたが、クインの息子で天才的な頭脳をもつ少年ローリーが装置を起動させてしまう。

 

 装置から発せられるシグナルによってプレデターがローリーのもとに現れ、さらにそのプレデターを追い、遺伝子レベルでアップグレードした究極のプレデターまでもが姿を現す。

 

 出演は「LOGAN ローガン」のボイド・ホルブルック、「X-MEN:アポカリプス」のオリビア・マン、「ルーム」のジェイコブ・トレンブレイ

 

 シリーズ1作目「プレデター」に特殊部隊員として出演した経験を持つ、「アイアンマン3」のシェーン・ブラック監督がメガホンをとった。

 

簡単な説明

 

 ホラー映画のキャラクター好きなら、プレデターは知ってて当然である。

 1作目のアーノルド・シュワルツェネッガー主演作で、『透明な何かが特殊部隊を襲ってくる』という「なんじゃこりゃ!?」という驚きを視聴者に与えた。

 2作目では、プレデターがなぜ地球に来るのかという理由が明かされ、それは『強い者』と戦うためだとわかる。

 ちなみにプレデターの本来の意味は「食料として他の動物を捕食する」もので、本来強い者と戦うという言葉はハンターであると、作中でなんどもツッコまれている。

 

 冒頭でプレデターの乗った宇宙船が、何者かに襲われている。

 地球に墜落し、主人公のクインに、道具を奪われ、プレデターは重傷を負わされる。

 スターゲーザーにて、プレデターは運ばれ、進化生物学者のブラケット博士が調査を受けたところ、なんと『人間の遺伝子』を持っていることがわかった。

 プレデターが目覚め、スターゲーザーで暴れたところ、クインの息子が自分の持ち物を持っていることがわかる。

 人間の攻撃をものともせず、プレデターは道具を取り返しに去って行った・・・。

 

 プレデターシリーズは陰惨な描写が多い。

 プレデターが人間を狩って、グロいことをしたり、逆に人間の狂気が見える部分もある。

 しかし、今回の物語は陰惨な部分が少なく、逆に明るい世界観が広がっている。(人体破壊はあるが)

 クインと愉快な仲間たち(全員犯罪者だが)のやり取りは笑えた。

 ギャグも多く、コメディ調な内容だ。

 そこに作者は引っかかり、嫌な予感がした。

 そしてラスト。その『嫌な予感』は的中してしまう。

 話の内容は私の好みなので良かったが、ついにプレデターアメリカンヒーローになってしまうのかと思うと、多少寂しくなってしまった。

 

予告映像