小説制作所

兼業ライターが映画を語っています。

ヘレディタリー 継承

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 家庭崩壊が地獄へ導く

 50/100

 

あらすじ

 

  家長である祖母の死をきっかけに、さまざまな恐怖に見舞われる一家を描いたホラー。

 祖母エレンが亡くなったグラハム家。過去のある出来事により、母に対して愛憎交じりの感情を持ってた娘のアニーも、夫、2人の子どもたちとともに淡々と葬儀を執り行った。

 祖母が亡くなった喪失感を乗り越えようとするグラハム家に奇妙な出来事が頻発。最悪な事態に陥った一家は修復不能なまでに崩壊してしまうが、亡くなったエレンの遺品が収められた箱に「私を憎まないで」と書かれたメモが挟まれていた。

シックス・センス」「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレットがアニー役を演じるほか、夫役をガブリエル・バーン、息子役をアレックス・ウルフ、娘役をミリー・シャピロが演じる。

 監督、脚本は本作で長編監督デビューを果たしたアリ・アスター

 

簡単な説明

 

 ヘレディタリーとは「家族で受け継がれていくもの」という意味である。

 映画ではよく「愛」が描かれる。

 家族愛、恋人愛、兄弟愛など、それは理想的にまで昇華されている。

 しかし、今回の映画の監督は、その「愛」を潰すと言い放った人である。

 ゆえに、家族を持っている人には、心えぐられる内容になっている。

 

 アニーはドールハウスの仕事をしている。

 夫には映画に行くとうそをついて、セラピーに参加していた。

 アニー自身の家族は崩壊しており、兄、父、母ともに精神病で亡くなっていた。

 アニーも2人の子供に距離を置いている。

 ある日、事件が起こり、家族は一気に崩壊していく・・・。

 

 オカルトものかと思いきや、途中で地獄のような家族崩壊が起こっていく。

 親が子に対する愛情は絶対ではないというアンチテーゼなのか。

 というか、娘役のミリー・シャピロの不気味さがすごすぎる。

 ミステリー要素も入っており、家庭崩壊が起こったのは、『外的要因』も関与していたことが最後にわかる。

 なぜ祖母は玉座に座っていたか?

 その意味がわかったとき、日本人なら魔術的なアレかよと、両手をバンザイ(お手上げ)してしまうこと間違いなしである。

 

予告映像